【中学校卒業式「お祝いのことば」】


本日は市立中学校の卒業式でしたが、式典はコロナ対応のため来賓を招かずに開催されました。
以下、私から今年卒業した中学生に向けた市長のことばを載せます。
※「市長のことば」は各学校に印刷して掲示しました。
[市長のことば]
やわらかな春の日差しがまぶしいこの佳き日に、戸田市立中学校卒業証書授与式が挙行されますことを心からお慶び申し上げます。
卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。
中学校に入学してからの三年間、御家族や先生方、そして多くの地域の方々に支えられながら、たくさんのことを学んできたことでしょう。心も身体も立派に成長し、ここに義務教育全課程を修了したことを心からお祝いいたします。
さて、昨年、アメリカ・プリンストン大学の眞鍋淑郎(まなべ・しゅくろう)氏が、ノーベル物理学賞を受賞しました。日本人がノーベル賞を受賞するのは、物理学賞では十二人目となります。眞鍋氏は、気候をシミュレーションするモデルの基礎を開発し、地球温暖化の予測に関する功績が高く評価されました。この研究成果は、地球温暖化の研究に欠かせないものとなっております。
インタビューの中で眞鍋氏は「日本でも土砂崩れや洪水の頻度が増え、非常に大きな問題になってきているので、これから若い人に気候変動の研究をやってほしい」と語られていました。また、物事に取り組むにあたって「格好のいい研究、格好のいい分野を選ぶことは必ずしも考えないで、本当に自分のやりたい、好奇心を満たすような研究をやってほしい。」と述べております。
卒業生の皆さん。明日から一人一人それぞれの道を歩むことになります。これまで培ってきた知識と経験を活かし、眞鍋氏のように何か一つ、真剣に取り組めるものを見つけてください。
そして、周りの人への感謝の気持ちを持ちながら、その目標に向かって、志を持ち、一歩一歩努力し、たとえ結果がすぐに出なくても、あきらめずに継続してほしいと思います。その先に、皆さんの輝かしい未来が待っていると信じてやみません。
保護者の皆様におかれましては、お子様の御卒業、誠におめでとうございます。
これまでの十五年間、慈しみ、大切に育ててこられたお子様が立派に卒業証書を受け取る姿を御覧になり、感激もひとしおと拝察いたします。今後ともお子様をはじめ、御家族の健康に留意され、ますますの御発展を祈念申し上げます。
結びにあたり、校長先生をはじめ、教職員の皆様の熱心な御指導に感謝申し上げますとともに、保護者の皆様の深い御理解と御協力、そして、地域の皆様の温かい御支援に、厚く御礼を申し上げまして、お祝いのことばといたします。
令和4年3月15日
戸田市長 菅原文仁