H23 9.地元問題について (1) 荒川水循環センター上部に太陽光パネルの設置を (下水道事業管理者)

Q 菅原文仁議員(刷新の会)

 この施設は、下水処理施設の上にふたをかけ、オープンスペースを創出する彩の国アーバンアクア広場計画の一環として、現在整備が進んでいます。処理施設の6、8系列の上では、多目的広場として暫定的な供用を開始している場所です。
今後は3ヘクタールある5、7系列が平成27年度に供用開始を行う予定です。
私はこういった場所にこそ太陽光パネルを敷き詰めていくべきと考えます。
また先日は、地元の戸田市議会において「荒川水循環センターの上部利用計画に係る意見書」が可決し、太陽光発電施設の建設の検討をお願いする意見書が知事に提出されたところです。
これまで迷惑施設だった下水処理施設が、これからは発電所になって地域に貢献する。実現すれば全国で発信できる素晴らしい事例になります。
下水道管理者のご見解をお伺いします。

A 加藤孝夫 下水道事業管理者

 荒川水循環センターの水処理施設の上部空間、約5.7ヘクタールについては、地元の戸田市から地域住民がスポーツ等に利用できるような施設として整備してほしいという要望がなされておりました。
そこで平成19年に、県と戸田市で協定を締結し、地元の意向に沿った施設整備を進めてきたところです。
そのうち、先行して完成した上部利用施設2.7ヘクタールについては、戸田市が県の使用許可を受けて、昨年7月に公園としてオープンいたしました。
この公園は、近隣住民の方々の散策やサッカー等で利用されております。
引き続き、残る3ヘクタールの区域についても、平成27年度に公園として利用できるように現在、整備を進めているところです。
上部利用施設の整備に当たっては、国庫補助金などを活用しているためその補助目的に沿った施設利用が基本となります。
このため、太陽光パネルの設置については、その事業効果や採算性の考慮はもとより、補助金の交付目的にかなうかなどについて、国土交通省をはじめとする関係機関との調整も必要となってまいります。

 以上のような課題がありますが、県としてはこれまでの整備の経過を踏まえ、まずは、戸田市の意向を確認してまいりたいと考えております。