H24 3浄化槽の維持管理対策について

浄化槽の法定検査受検率について、どのような取り組みで検査率を向上させるのか伺う。

発言者:菅原文仁

県は平成23年3月に生活排水処理施設整備構想を全面的に見直し、平成37年に生活排水処理人口100%を達成する一大目標を掲げて関連する事業を積極的に進めております。
特に河川水質への影響が多大な56万6千基ある合併・単独含めた浄化槽については、今年度予算にも、単独から合併への転換促進として4億9232万円計上されるなど、知事の川の国構想に賭ける決意を感じます。まさにこれからが川の国を作っていく正念場というところです。
なかでも少し地味ですが大変重要な取り組みが、浄化槽の維持管理対策です。浄化槽の維持管理については、3つあり、1に清掃、2に保守点検、3に法定検査とあり、まず3の法定検査について伺います。
パネルをご覧ください。浄化槽法には設置後に行う7条検査というのがありますが、その検査受検率の推移です。現在の全国平均は90%ですが、埼玉県の検査率は、20年・21年から2年で30%上げて72%まで上昇させてきたもものまだ20%もギャップがあります。
パネルをご覧ください。こちらは、年一回行われる定期検査である11条検査の推移です。埼玉県は6.5%ということで、全国平均に比べても4分の1以下という非常に厳しい状況です。浄化槽があるお宅のうち、9割以上が法定検査を受けていないというのは、いかがなものかと感じます。
これらの2つの検査率の向上は確実に水質改善につながるものですが、それぞれについてどのような取り組みで、検査率を向上させるのか決意をお伺いします。

答弁者:上田清司知事

色んな分野で、「知事!これもこんなにひどいですけど」と言ってくれれば良いんですけどなかなか言ってくれないですね。見つけるまで。
郡部で、意外に川が汚い事が分かりまして「なぜだ」と、むしろ下流部門で下水道処理した水を多く流すことできれいになった川がたくさんあるにも関わらず、上流部門で意外にきれいでない川が多いことに私も気付きまして「なぜだ?」という問いを掛けると、「実は、この浄化槽の設置ができていなくて、逆にローカルほど垂れ流しをしている」という実態も分かりましたので、
それでは、浄化槽の設置に関して補助金を一定程度出して誘発しようという形で、現在進めているところでございます。
それと、そもそも少ないところで、検査業務が効率良いわけがありませんから、おのずから検査業務そのものが怠けられてしまうという形になってきます。それとの相関関係の中で、埼玉県は7条検査にしても最下位グループであったと。ここにきて、浄化槽の整備に補助金を加えて進めてきましたので、大体、東京・神奈川・千葉並になってきたと。良いところ程ではないが、大体追いついてきたということではありますが、11条に関してはまだまだ弱い部分がありますので、まさしく県内にある570の保守点検業者が、受検案内に携わる新制度を、やっぱりやっていただいて「これ、やらなくちゃいけないですよ」という形できちっとやっていただくことが大事ですので、この部分についても主旨を徹底させるということにしっかりやっていきたいと考えております。いずれにしても、浄化槽の維持管理と浄化槽の設置というのをセットでしっかりやっていかなければ、まさしく川の再生の真の意味での完成はありえないということでございますので、この点についても今後は、非常に熱心に取り組んでいきたいと思います。

清掃率や保守点検率を正確に把握できるような仕組みを作り、さらに指導や勧告を徹底すべきと思うがどうか。

発言者:菅原文仁

県全体の浄化槽管理状況については、法定検査のみでは、全体を網羅的に把握することはできないと思っております。業者の方にお聞きすると、実体として8割から9割くらいではないかという事は聞いていますが、清掃はどれほど行われているのかといった清掃率や、保守点検はどれくらい行われているのかの保守点検率が把握できなければ、改善を図ることはできません。今後、清掃や保守点検を把握する仕組みを作って、指導、勧告を徹底していくように取り組んでいくことも検討すべきと考えますが、知事のご見解を伺います。

答弁者:上田清司 知事

浄化槽の清掃と保守点検は、以外に進んでいるんですね。
一つは、これをやらないと悪臭がでたりしますので、おのずから苦情がでてくることもあるので、以外に進んでいるという風に思っております。平成22年度の法定検査を実施した3万7000基の浄化槽で、清掃及び保守点検の実施率がそれぞれ82%と97%なんですね。ただ、まずまずなんで。まぁ、しかし清掃が82%ということは、18%も漏れているということになりますので、より正確に実施していただかなければなりませんので、清掃業者を所管する市町村に紹介をしてですね具体的にこういう状況だという事をお知らせしながら、清掃や保守点検を行なっていない浄化槽設置者への指導をですね徹底していくことしかないということでありますので、先ほど述べました7条・11条の検査と合わせてですね、この保守点検と清掃をですね断固やっていただくために県としても指導させていただきたいと思います。

発言者:菅原文仁

先程の知事のお話の中で、法定検査の中で8割と。ということは、法定検査は90%以上やっていないわけですから、法定検査やってある程度優等生の方でも、その内の8割しかやっていないということでしょうから、それ以外の9割以上の人たちはどうなんだろうという。ここは、やはりですね僕は心配であります。ぜひともですね、この部分はですね例えば、都道府県・市町村、また業者であったりとか、浄化槽関係の色んな地域協議会なんかも立ち上がっているということも聞いておりますので、こういったところと連携をしてですね進めていっていただきたいという風に思いますが、ぜひともよろしくお願いします。