【ウクライナ侵略から1年】

【ウクライナ侵略から1年】

ロシアによるウクライナ侵略から1年が経過しました。侵略により犠牲となられた方々のご冥福をお祈り申し上げ、避難生活をされている方々の安全を心から願います。

我が国を含めた各国は対ロシア制裁を矢継ぎ早に打ち出していますが、プーチン大統領は一顧だにせず、病院や学校を標的にした無差別攻撃や占領地の子供の強制連行といった戦争犯罪を繰り返しています。

米欧の推計では双方の兵士計約30万人が死傷し民間人2万人超が死傷したとされています。犠牲者は「数」として報道されますが、一人一人は少し前まで我々と同じように普通の生活をしていた方々で家族があり子供たちがいます。それを思うと胸が掻きむしられる思いです。

「戦争は始める時よりも終わらせることのほうがはるかに難しい。その理由は、始めるときは一方の判断だが、終わらせるときは双方の合意(妥協)必要だからだ。」と、ある政治学者が言っておりましたが、その言葉を物語るかのように戦況は泥沼化の一途を辿っています。

戸田市では、昨年3月1日に発出した市長コメントとロシア大統領に対する抗議文送付以降、救援金の募集や避難民の受け入れと各種支援、国際交流協会におけるウクライナ避難民生活相談センターの開設など、市民の皆様からの多くの温かいご支援もいただきながら出来る限りの人道支援を行ってきました。

今後もウクライナ避難民の方々については、日本財団の支援制度を活用しつつ国際交流協会と連携しながら生活相談や日本語教育支援、交流事業等に取り組み、引き続き安心して生活を送ることができるよう支援してまいります。

侵略から1年が経過した今、改めて申し上げたいことは、どんな理由を並べてもロシアの蛮行は断じて許すことはできません。強く抗議するとともに、ロシア軍のウクライナ国内からの即時撤退を求めたいと思います。

そしてこれからも平和都市宣言を制定する自治体の首長として、平和の確立と人道支援に真摯に取り組んでまいります。

戸田市長 菅原文仁

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