【ゲートキーパー研修】
日本では、警察や民間の努力で交通事故死亡者は減少してきました。(年間2610人)しかし一方、自殺者は3万人を下回ったものの、依然として多く(21584人)交通事故で亡くなる方の8.3倍、毎日60人もの方が自ら命を絶っているという大変深刻な状況です。
戸田市では、自殺対策の要としてゲートキーパーを養成しており、本日は市役所職員等を対象とした「ゲートキーパー研修」を実施し、私自身も職員と一緒に受講いたしました。
ゲートキーパーとは、自殺の危険を示すサインに気づき、適切な対応を図ることができる人のことで、言わば「命の門番」とも位置付けられる人のことです。
本日の講師は、自治体や相談支援施設等の現場で長年活躍され、社会福祉士・精神保健福祉士として多くの著書を出版されている安藤亘先生から「自殺予防につながる"うつ"のサインに気づき、受け止め、つなぎ」という演題で貴重なお話を伺いました。
自殺対策では、悩んでいる人に寄り添い、関わりを通して「孤独・孤立」を防ぎ、支援することが重要です。
先生の講義からは、近くの人が「眠れない、食欲が出ない、疲れがとれない」など、いつもと違う心身の不調を訴えていたり、学校や仕事、家族、健康のことなどで何か不安を感じていたりした場合、近くでその変化に気づき、声をかけることや、本人の気持ちを尊重して耳を傾けること、そして早めに専門家に相談するよう促し、温かく寄り添いながら見守ることが重要であることを学びました。
私も緑色のバッヂを頂き、ゲートキーパーの一員となりました。ので今後は本日の学びを活かして、自分の周囲の人の変化に気づき、適切な言葉と対応で、うつや自殺予防に努めてまいります。
また、一人としてその尊い命を自ら絶つことがないよう、引き続き市として「命の門番」ゲートキーパーを養成してまいります。
安藤先生にはお忙しい中、ユーモアを交えながら、わかりやすくてためになる貴重なご講演をいただき誠にありがとうございました。