【中学校入学式】
昨日は、市内の中学校の入学式でした。
私は新曽中学校の入学式に出席しました。桜が舞う中、326人の新入生の皆さんが真新しい制服に身を包んだ初々しい姿が印象的でした。
新入生の皆さんは新たな環境に飛び込む不安もあると思いますが、それ以上に多くの出会いや挑戦が皆さんを待っています。自分らしく、一歩ずつ歩んでもらいたいと思います。
新曽中学校にて述べた祝辞の内容です。
【市長のことば】
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。本日ここに、令和七年度戸田市立新曽中学校入学式が挙行されますことを、心からお慶び申し上げます。
皆さんは、これからの中学校生活にあたり夢と希望と、少しの不安を胸に今日この日を迎えたことと思います。勉強や部活動、そしてボランティア活動など積極的に参加し充実した生活をお過ごしください。
さて、皆さんは教育者でもあり、作詞家、詩人でもある宮澤章二さんという方をご存じでしょうか。
代表作に「行為の意味」という詩があります。「心はだれにも見えないけれど、心づかいは見える。思いは見えないけれど思いやりは見える。」というフレーズには、聞き覚えがあるのではないでしょうか。
実は宮澤章二さんは、皆さんがこれから歌う新曽中学校の校歌を作詞された方でもあります。戸田市にゆかりのある、宮澤章二さんの「自分の一歩」という詩の一節を、中学生となった皆さんへ贈りたいと思います。
「いまわたしの踏みしめる一歩は だれか他の人の一歩ではない わたしの足が地上に刻む一歩は いつでもわたし自身の一歩なのだ 他の人より一歩先に歩くからといって 他の人より優れているとは限らない 他の人より一歩後を歩くからといって 他の人より劣っているとは限らない 自分の目標を定めて歩き出したのだから 自分の一歩をしっかりと信じて進もう その決意が 最後まで歩く力を生む」
中学生になると、友達や周りの人と自分を比較して、葛藤が生まれることもあります。時には思い悩むこともあるかと思います。しかし、本当に大切なことは、唯一無二の「自分の一歩」を踏み出すことです。そのことを忘れず、未来に向け一歩一歩を積み重ね、自ら人生を切り開いていってほしいと願っています。
私たちは、皆さんを応援しています。
保護者の皆様におかれましては、お子様の御入学、誠におめでとうございます。心からお祝い申し上げます。
戸田市では、『共に「つくり まもり つなぐ」教育のまち 戸田』を基本方針として、教育日本一を目指し、教育環境の充実に全力で取り組んでおります。全小中学校の全ての教室への、ホワイトボード・プロジェクターの導入や、様々な形での学びの保障、そして安全性向上のための全中学校へのフェンスの設置などに取り組んでまいりました。
そして今年度からは、相談支援体制の強化として、学習支援を行う「きゃんばすサポーター」を新たに配置するとともに、子育て世帯へ経済的支援として、中学生の給食費を無償化いたします。
今後も、お子様の学びの充実のために全力を注いでまいります。
校長先生をはじめ、教職員の皆様には、引き続き教育活動の充実や地域の皆様から信頼される学校づくりを心よりお願い申し上げます。また、保護者や地域の皆様におかれましては、戸田市の教育の更なる発展に向け、共に歩んでいただきますことをお願い申し上げます。
結びにあたり、本日入学される新一年生の皆さんの中学校生活が充実した素晴らしいものになることを期待いたしますとともに、皆様方の御健勝と御多幸を心より祈念いたしまして、お祝いのことばといたします。
令和7年4月9日
戸田市長 菅原文仁
戸田市長 菅原文仁
