【全国初。GIGA端末のリサイクルを通じた環福教連携の新たな取り組み】
戸田市は昨日、リネットジャパンリサイクル株式会社(東証グロース)、株式会社JR東日本グリーンパートナーズ(本社戸田市)と三者協定を締結し、「使用済みGIGAスクール端末を活用した障がい者雇用に関する実証研究」に取り組むこととなりました。
この実証研究は全国初となる試みであり、使用済みの学習用端末の適切な処理を通じて、セキュリティの確保、環境負荷の低減、障がい者雇用の創出、そして次世代への環境教育と複数の社会的課題を同時に解決していこうとするものです。
これまで、戸田市では全国に先駆けてGIGAスクール構想の推進をはかるため他の自治体よりも早い段階で端末を導入してきました。そのため昨年度、配備からおよそ5年を経たGIGA端末が更新時期を迎えました。
今回の実証研究では、それらの端末を単に廃棄するのではなく、新たな社会的価値を生む資源として捉え直し、未来につなげるモデルとして取り組みを位置付けています。
実証研究では、GIGA端末の回収とデータ消去と分解作業に日本トップシェアを誇るリネットジャパンリサイクル株式会社のノウハウが生かされ、株式会社JR東日本グリーンパートナーズで就労する障がいのある市民の方々が安全で丁寧な作業でその能力を発揮します。三者では、このモデルを広げていくことによって、地域における安定的な障害者雇用の創出を目指します。
また、この一連のプロセスを市内学校における環境教育の教材として活用することで、子どもたちが資源循環の重要性や社会的役割を学ぶ機会といたします。
都市に眠る資源、いわゆる「都市鉱山」を知ることもその一つです。ちなみに、東京オリンピック・パラリンピックの金・銀・銅メダルは、リネットジャパンリサイクルにより採掘された都市鉱山の金属から作られました。(写真はメダルをくり抜いたあとの金属)
本市が目指す「誰もがこのまちで輝ける未来」の実現に向けて、行政と企業が連携し、それぞれの強みを生かしながら進めていくこの取り組みは、「環境・福祉・教育」をつなげる新たな公民連携のモデルケースとして大きな意義を持つものと考えております。
まずは、実証研究の期間となる今年度末まで、JR東日本グリーンパートナーズの作業所にて、使用済みGIGA端末1,000台をリサイクルしてまいります。
全国に配備されたGIGA端末は現在、950万台に達していますが、戸田市の持続可能な社会に向けた一歩がモデルとなり、社会実装されることを願っています。

 
 
 
 
	 
 
