【全国青年市長会の総会】

【全国青年市長会の総会】
昨日、全国青年市長会の総会が石川県小松市にて開催されました。
小松市といえば、世界の建設機械メーカー「コマツ」の企業城下町として有名ですが、伝統工芸の「九谷焼」や、歌舞伎の「勧進帳」の舞台となった安宅の関(安宅住吉神社)、そして自衛隊小松基地と小松空港があり北陸の魅力が詰まった街です。
同じ時期から青年市長会の副会長を務められている宮橋勝栄市長による未来志向のまちづくりには、いつも学ばせていただいております。
午前中の視察では、小松市の皆さまの手配により、コマツ粟津工場と航空自衛隊小松基地の2か所で貴重なお話を伺いました。
コマツ粟津工場では、小松市から世界的建機メーカーに成長したコマツの歴史、オーダーメイドで顧客のニーズに応えながら、効率的に組み立てられる建機ラインの視察を行いました。
昨年の売上高は4兆1000億円を超えたという世界に誇る日本企業のコマツは、吉田茂の実兄である創業者の竹内明太郎氏が1917年に鉱山用機械を生産するところから始まって100年以上発展してきました。
創業の精神「海外への雄飛」、「品質第一」、「技術革新」、「人材の育成」を大切にしながら、「人、社会、地球」が共に栄える未来を切り拓くことを目標に掲げ、1960年代から海外販売を開始されて、今では海外売上げが約9割を占めている世界企業です。
世界で勝てる日本企業が少なくなっている中、コマツは油圧ショベルやブルドーザーといった建機のシェア世界2位という巨大企業となっています。
耐久性と信頼性の高いコマツの「働くクルマ」で、これからも世界を席巻してもらいたいと思います。
次に訪れた航空自衛隊小松基地では、我が国を取り巻く厳しい防衛環境についての話とともに今年から導入されたF35-Aはじめとする小松基地の様々な装備について説明を受けました。
また能登半島地震での自衛隊小松基地の被災者受け入れや支援の実際についても学ばせていただきました。
ランチは自衛隊幹部の皆さんとの交流会で、空自空上げ(からあげ)をいただきました。
その後、14時からはコマツウェイ総合研修センターでは、第39回全国青年市長会総会が開催され北海道から沖縄県まで51名の市長が集まりました。
役員改選では鹿児島県阿久根市の西平会長が退任され、宮城県白石市の山田裕一市長が会長となり、私は副会長に再任され来年の総会まで3期目を務めることとなりました。50歳となりましたので最後の1年間を精一杯務めさせていただきます。
その後は、「ごちゃまぜ」の理念で福祉施設に温泉、飲食店、スポーツ施設などを併設し、子ども、高齢者、障害のある人ない人など、さまざまな人々が交流する地域共生型のまちづくりを実践している社会福祉法人佛子園の雄谷良成様の基調講演がありました。障害のある人たちの雇用を生み出しながら、みんながごちゃまぜで共生していく新しい地域福祉のモデルづくりにはたくさんのまちづくりのヒントが詰まっていました。
事例報告では、日本商工会議所青年部の小野知一郎会長からご挨拶があり、未来創造委員会の皆さんから全国のまちづくりの実践について取組みの発表がありました。
現在、全国青年市長会の会員数は現在122名となりましたが、これは815市区が加盟する全国市長会の15%に迫ります。OBを合わせればゆうに2割を超える一大勢力とも言えます。
山田会長からも、青年市長会の活動によって国の骨太の方針に我々の政策提言を入れるくらいにしていきたい、との力強いお話もありました。
また党派を超えた団体で、同年代が集まっていることも青年市長会の良いところですので、これからも青年同士、切磋琢磨しながら、時代の転換期を迎える我が国の政治を地方の首長から動かす意気込みで活動してまいります。