【卒業式によせて】
本日は市内中学校の卒業式です。
新型コロナウイルス感染防止のため、規模を大幅に縮小した式となり、来賓の皆様や教育長、私も出席しておりません。
我が子の晴れの日を楽しみにしていたご家族の皆様には大変申し訳なく思いますが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。
卒業式でお話する予定だった「市長のことば」の文章がありますので、以下にお伝えしたいと思います。
「市長のことば」
やわらかな春の日差しがまぶしいこの佳き日に、令和元年度戸田市立中学校の卒業証書授与式が挙行されますことを心からお慶び申し上げます。
卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。
中学校に入学してからの三年間、御家族や先生方、そして多くの地域の方々に支えられながら、たくさんのことを学んできたことでしょう。心も身体も立派に成長し、ここに義務教育全課程を修了したことを心からお祝いいたします。
さて、昨年9月に、ラグビー・ワールドカップ日本大会が開催されました。
日本代表チームでは、昨年度流行語大賞にもなった「ワンチーム」というスローガンをもとに、練習や合宿の中でチームワークを高め、予選リーグ4戦全勝で初のベスト8入りを果たす快挙を成し遂げました。
この「ワンチーム」という言葉について、稲垣啓太(いながき けいた)選手は、言葉を使えばワンチームになれるというわけではなく、4年間をかけて、チームとしての文化を作り上げてきました。その作り上げていく過程には、様々な苦労があったと述べております。
卒業生の皆さんは、明日から一人一人それぞれの道を歩むことになります。
これまでの中学校生活の中で培ってきた多くの経験と知識を活かし、ラグビー日本代表チームのように、真剣に取り組めるものを見つけてください。そして、周りの人への感謝の気持ちを持ちながら、その目標に向かって、一歩一歩努力し、たとえ結果がすぐに出なくても、あきらめずに粘り強く挑戦してほしいと思います。
その先に、皆さんの輝かしい未来が待っていると信じてやみません。
保護者の皆様におかれましては、お子様の御卒業、誠におめでとうございます。これまでの十五年間、慈しみ、大切に育ててこられたお子様の新たな門出となり、感激もひとしおと拝察いたします。今後ともお子様をはじめ、御家族の健康に留意され、ますますの御発展を祈念申し上げます。
結びにあたり、校長先生をはじめ、教職員の皆様の熱心な御指導に感謝申し上げますとともに、保護者の皆様の深い御理解と御協力、そして、地域の皆様の温かい御支援に、厚く御礼を申し上げまして、お祝いのことばといたします。
令和二年三月十三日
戸田市長 菅原 文仁
止まない雨はなく、明けない夜はありません。卒業する皆さんは、我慢しで辛い思いをした分、必ず強くなり成長するはずです。皆さんの飛躍を心から願っております。