【卒業式市長のことば】
「人生が夢をつくるんじゃない」
「夢が人生をつくるんだ」
本日は市内小学校の卒業式。今年は新曽北小学校の卒業生を送らせていただきました。
卒業式で話す「市長のことば」はすべての卒業生に向けて伝える言葉です。以下に今年の市長のことばをお伝えいたします。
【市長のことば】
春の新しい息吹を感じるこの佳き日に、令和5年度戸田市立新曽北小学校卒業証書授与式がこのように盛大に行われますことを、心よりお慶び申し上げます。
小学校に入学してから6年間、保護者の皆様、先生方、そして地域の方々に支えていただきながら、たくさんのことを学んだことでしょう。心も身体も立派に成長し、ここに小学校の全課程を修了したことを心からお祝いいたします。
さて、今年度、最も印象に残ったスポーツ選手と言えば、誰を思い浮かべますか。
世界陸上の女子やり投げでは、北口榛花選手が日本の陸上女子フィールド競技で史上初の金メダルを獲得しました。プロ車いすテニスの小田凱人選手は、17歳ながら、全仏オープン等で優勝し、世界ランク1位になりました。
他にもたくさんの選手が活躍する中、世界で活躍している大谷翔平選手を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。昨年のWBCの活躍や日本人初のメジャーリーグでのホームラン王などは、これまで誰も予想できなかった活躍ぶりでした。
また、戸田市内の各学校にも、先日野球グローブをいただきました。先生方から紹介され、使ってみたことがある人もいるのではないでしょうか。
ところでそんな大谷選手は、高校時代、どんなことを考え、野球に取り組んでいたのでしょうか。大谷選手が、監督からの教えで「目標達成シート」をつくり日々の練習に取り組んでいたことは有名な話です。これは、目標である「夢」をマスの中心に書き、その周りへ細分化した目標を書き込んで作っていくものです。夢を叶えるために必要なことがより具体的に意識することができるそうです。
大谷選手は、夢を叶えるために大切なポイント、毎日継続すること等をこのシートに表し、練習に取り組んだそうです。また、大谷選手のシートには、次のような言葉も書かれています。
「人生が夢をつくるんじゃない」
「夢が人生をつくるんだ」
これから先、時には、困難な壁と向き合うこともあるかもしれませんが、自分の夢を大切にしながらがんばってください。
卒業生の皆さん、小学校生活を振り返ってみてください。悩んだり、困ったりしたこともあったかもしれません、でもそんなとき、側で支えてくれたご家族や先生方がいたはずです。
また、時には友達と励まし合って、乗り越えたこともあるはずです。中学校でも皆さんの周りの人を大切にし、困ったことがあれば互いに助け合い、一人ひとりの夢に向かって進んでいってください。私もそんなみなさんを応援します。
保護者の皆様におかれましては、お子様の御卒業、誠におめでとうございます。
この12年間、慈しみ、大切に育ててこられたお子様の新たな門出となるこの式で、立派に参加されている姿を御覧になり、感慨もひとしおのことと存じます。今後のお子様とご家族のますますのご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。
校長先生をはじめ、教職員の皆様におかれましては、笑顔で顔を見合わせながら、卒業証書授与式を無事に挙行できることは非常に感慨深いものであり、教職員の皆様による日々の御奮闘に感謝申し上げます。
結びにあたり、保護者の皆様の深い御理解と御協力、そして、地域の皆様の温かい御支援に厚く御礼を申し上げまして、市長のことばといたします。
令和6年3月22日
戸田市長 菅原文仁