【小学校卒業式】
本日午前中は市内小学校12校の卒業式でした。
今年は南小学校の卒業式に出席しましたが、私からは卒業生へ以下のように「※市長のことば」を述べました。
※「市長のことば」は、市内すべての小学校卒業生に向けた言葉でもあります。
[市長のことば]
卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
春の新しい息吹を感じるこの佳き日に、令和4年度 戸田市立戸田南小学校卒業証書授与式がこのように盛大に行われますことを、心よりお慶び申し上げます。
小学校に入学してから6年間、保護者の皆様、先生方、そして地域の方々に支えていただきながら、たくさんのことを学んだことでしょう。心も身体も立派に成長し、ここに小学校の全課程を修了したことを心からお祝いいたします。
今、この瞬間に、WBC(ワールドベースボールクラシック)では、アメリカとの決勝戦を戦っている侍ジャパンの大谷翔平選手や、苦悩のメキシコ戦で逆転サヨナラの二塁打を打った戸田市にもゆかりのある村上宗隆選手が活躍しています。
また、障がい者スポーツの分野では、生涯グランドスラムを成し遂げた国枝慎吾線選手は国民栄誉賞を受賞しました。そして、この南小でも盛んなサッカーでは、日本代表が逆境をはねのけ、ワールドカップベスト16入りを果たしました。皆さんも様々な選手やチームの活躍に、希望や勇気をもらったことと思います。
サッカー日本代表の森保一監督は自著の中で、選手に伝えていることが本質的に一つであり「基本を徹底すること」と述べております。その基本の徹底の一つは「チームワーク」です。
監督はどんなに優れた選手がいてもそれがなければチームは勝てないということを常に選手に伝えていたそうです。
一人ではないという安心感、信頼感が、最後まであきらめず困難な状況に打ち勝つことに繋がったのではないかと思います。
近年、情報通信機器の進化やSNSの普及などにより、遠くにいる人とも簡単につながることができ、大変便利になりました。
しかし、近くにいる家族や友人、地域の方々など、身近にいる人たちとオフラインで関わり、信頼を築き、安心して暮らせる地域や社会をつくることも、これまで同様にとても大切なことだと思います。
卒業生の皆さん、改めて小学校生活を振り返ってみてください。何か困ったことがあったとき、そばで支えてくれたご家族や先生がいたはずです。友達と励まし合って、何かを達成したことがあるはずです。
中学校でも仲間と協力し、困ったことがあれば互いに助け合い、自分で決めた目標を一つ一つ達成し、素晴らしい未来に進んでいってください。
保護者の皆様におかれましては、お子様の御卒業、誠におめでとうございます。
この12年間、慈しみ、大切に育ててこられたお子様の新たな門出となるこの式で、立派に参加されている姿を御覧になり、感慨もひとしおのことと存じます。今後のお子様や御家族の皆様の、ますますの御発展を心よりお祈り申し上げます。
校長先生をはじめ、教職員の皆様におかれましては、このコロナ禍の3年間、感染防止対策を実施しながら、「とだっ子」の学びをとめず、大変な試行錯誤を重ねていただきました。このように、卒業生の皆様がマスクを外せる環境が整い、笑顔で顔を見合わせながら、卒業証書授与式を無事に挙行できることは非常に感慨深いものであり、教職員の皆様による日々の御奮闘に感謝申し上げます。
結びにあたり、保護者の皆様の深い御理解と御協力、そして、地域の皆様の温かい御支援に厚く御礼を申し上げまして、市長のことばといたします。
令和5年3月22日
戸田市長 菅原文仁