【戸田市戦没者追悼式】
本日、戸田市戦没者追悼式を開催いたしました。
先の大戦で亡くなられた御霊に対し謹んで追悼の誠を捧げるとともに、ご遺族の皆様に哀悼の意を表し、次世代へ戦争の悲惨さと平和の尊さを伝えました。参加いただきました皆様誠にありがとうございました。
私からは、戸田市戦没者追悼之塔への拝礼とともに以下のように市長式辞を申し上げました。
【戸田市戦没者追悼式 市長式辞】
本日ここに、ご遺族をはじめご来賓多数ご参列の下、戸田市戦没者追悼式を挙行するに当たり、先の大戦で亡くなられた全ての御霊に対し、市民を代表して謹んで哀悼の誠を捧げます。
数多の尊い命が失われた先の大戦から、77年もの歳月が過ぎ去りました。
この戸田市戦没者追悼之塔の前に立ち、戦争で亡くなられた方々、一人ひとりに思いを馳せるとき、祖国の平和と発展、また家族の安泰を願い、熾烈な戦闘の中で傷つき斃れた皆様、あるいは異境の地に残され、飢えや病に苦しみ、祖国に帰ることがかなわなかった皆様のご無念が浮かび、尽きることのない深い悲しみが胸にこみ上げてまいります。
また、最愛のご家族を失われ決して癒されることのない深い悲しみを胸に、今日に至るまで長く苦しい日々を過ごして来られましたご遺族の皆様の心痛を拝察いたしますと、痛惜の念に堪えません。
戦没者の皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、ご遺族の皆様のご労苦に対し、心から敬意を表します。
私は、戦後この国に生まれました。戦争を体験していない世代の一人でもあります。現在、戦争を体験していない世代がこの国の多数を占めるようになりました。
私たちが当たり前のように享受してきた「平和」は、今、当たり前とは言えなくなってきています。
平和は、祖国のために命を捧げた戦没者の方々の尊い犠牲の上に築かれていることを決して忘れてはなりません。
悲惨な戦争を二度と繰り返さないために、その記憶を風化させることなく、平和の尊さを次代に継承することが、この時代を生きる私たちに課せられた重要な使命であり、戦没者の方々に報いることであると信じております。
世界では、ロシアによるウクライナ侵略により、多くの尊い命が失われております。一日も早い平和を望むとともに、今後も皆様と協力し、平和な世界を実現するため、たゆまぬ努力を重ねていくことをここにお誓い申し上げます。
結びにあたり、戦争により亡くなられたすべての方々の安らかなご冥福と、ご遺族並びにご参列の皆様のご健勝ご多幸を心からご祈念申し上げまして、式辞といたします。
令和4年11月12日
戸田市長 菅原文仁