【戸田市特別表彰授与式】
本日、本年3月に美笹中学校で発生した少年侵入事案において勇敢な行動で生徒たちの命を守ったA教諭(以下、教諭)への戸田市特別表彰授与式を実施いたしました。
刃物を持った少年を前に、自らの身を顧みず取り押さえた教諭の命がけの行動は、私だけでなく多くの市民が心を打たれました。また事件後は多くの市民の皆様から教諭への感謝の言葉が寄せられておりました。
市ではこうした教諭の勇気ある行動と功績を讃えるため教諭と美笹中学校を対象として、市長が特に認める「特別表彰」を打診し、この度状況が整ったため表彰させて頂いたものです。
表彰時にあらためて教諭から事案についてのお話がありましたが、救急車に運ばれた後にわかったことは、刃物が心臓近くまで達していて非常に危険だったとのことでした。また切られた腕は2度手術したものの麻痺が残り、今なおリハビリを続けられています。
少年の恐ろしい凶行に戦慄を覚えるとともに、先生がいなければ生徒たちに被害が出る可能性は非常に高かったと思います。そして、誰も命を落とさなかったこと自体が本当に奇跡でした。
こうしたことが二度と起こらない環境をつくるため、現在戸田市では事件を教訓として学校安全対策を徹底しています。
また教諭から「私だけではなく、学校の教員のチームプレーにより生徒たちを守ることができたました」とお話がありました。
さらに「事件の検証と、被害を受けた後の対応として法律の壁を感じたので、これから先生を守る手立てを考えてもらいたい」とのご要望と「戸田市が配置するスクールロイヤーの先生に相談できた事に感謝しています」とのお話がありました。
教諭の貴重なご意見を真摯に受け止めるとともに、今後も教育委員会と連携し学校の防犯対策や先生方の安全を守ってまいります。
そして何より一日も早く回復されますことを願うとともに、これまで通り、現場の教育者として平穏な毎日が続いていくよう心から祈っております。
あらためて教諭の勇気ある行動に心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。