【終戦の日】
毎年、終戦の日は靖国神社にて静かに祈りを捧げています。しかし今年は新型コロナウイルス感染症予防のため14日の公務後に参拝してまいりました。なので昨日は家族と一日過ごしました。
私の祖父は中国戦線から生きて帰りましたが「前線で虫垂炎になって麻酔も消毒もなく獣医に開腹手術を受けて腸が全部外に出てしまい生死を彷徨った。だからおじいちゃんの腹には中国の土が入っている」と話を聞いたことがあります。
私は幼心に、自分が生きているのは遠い過去に祖父を助けてくれた無数の誰かの存在があったからだと知ることができました。
戦後75年が経過し、戦後生まれの国民が8割を超えて戦争の記憶も薄れつつありますが、今日私たちが享受している平和と繁栄は、先の大戦で祖国の安泰を願い、また家族の幸福を信じて戦禍に斃れた戦没者英霊の尊い犠牲とその御遺族の皆様の御労苦の上に築かれています。
このことを私たち国民一人一人は決して忘れてはなりません。そして崇高なる精神をもって一死をもって祖国の盾となった戦没者英霊への深い感謝とともに、私たちはその想いに耳を澄まして恥ずかしくないように行動し、恒久平和への努力を続けなければなりません。
戦争の悲惨さと刻まれた様々な教訓と平和の尊さを決して風化させることなく未来へ繋いで、誰もが希望が持てる健康で豊かな戸田市を築いていくことに全力を尽くしてまいりたいと思います。