【荒川第二・三調節池の視察】
戦後最大のカスリーン台風と同規模の洪水に備える荒川治水の抜本対策として整備が進む「荒川第二・三調節池事業」の視察に伺いました。
令和12年度の完成を目指す2つの調節池は、彩湖のある荒川第一調節池の上流部、約11㎞にわたる築堤によって大規模な調節池を整備するものであり、予算額1670億円の国家プロジェクトです。
国土交通省では、様々な土木技術を投入して越流堤、囲ぎょう堤、排水門などの工事を進めており、本日は工事の進捗状況や建設DXについて情報発信する拠点「あらいけDX体験館」と、整備中の排水門を視察いたしました。
写真のように調節池の工事現場ではドローンを活用したり、ARを活用して工事の効率化とミス防止、さらにスピードアップをはかっており、これらの取組みは、深刻化する建設業の人手不足対策にもつながっているそうです。
現在の築堤により、令和8年の出水期には1200万立米の水調節容量が確保できるとのことで、あと2年で治水効果が発揮され、治水安全度は大幅に向上する予定です。
最終的には、羽根倉橋から開平橋までの第三調節池を整備すると5100万立米の洪水調節容量が確保でき、言うまでもなく私たちの地域は大きな恩恵を受けることになります。
荒川第二・三調節池整備には、これまでも様々な機会を通して事業推進の要望を重ねて参りましたが、これからも整備を強力にバックアップしてまいりたいと考えております。
本日は荒川第二・三調節池工事事務所の皆さんが視察の対応をしていただきました。大変お忙しい中、わかりやすく丁寧なご説明をいただき、誠にありがとうございました。