【蕨戸田衛生センター記者会見】
本日、蕨戸田衛生センターにて、管理者である頼高蕨市長と副管理者である私で7月12日に発生した火災についての記者会見を行いました。
会見では、火災から今までの経緯と現在の状況について、まだ20日に開催される蕨戸田衛生センター議会に上程する予算案の概要など、今後の課題について説明いたしました。
以下に説明の概要をお伝えします。
まず、衛生センターでは、リサイクルフラワーセンター以外の電源が全て落ちていた状況でありましたが、本日の午前中より管理棟とリサイクルプラザ、そしてし尿処理施設に電源が仮復旧し開通した施設の処理を開始することができました。
また、本体のごみ焼却施設については来年3月中の稼働を目指して電気設備の本復旧など、取り組みを進めてまいります。
そして、火災が発生した粗大ごみ処理施設については、今後建物自体の火害調査を実施するとともに、復旧の方針を検討してまいります。(復旧見込みは方針が決まり次第発表する予定)
次に予算です。
7月17日より様々な自治体のご厚意により処理していただいていますが、そのごみ処理委託料は、来年3月末までの予算として約18億円を予定しています。(財源の半額は蕨市・戸田市に特別交付税として国から措置見込み)
また、ごみ焼却施設の復旧工事費は約21億円を予定しており、その全額は災害復旧事業債で賄います。(財源の一部は今後の復旧後の査定により、火災保険で措置の見込み)
これらに火害調査などの経費が加わり、来年3月までの粗大ゴミ施設以外の復旧までの全体額としては約41億円となります。
なお、記者から火災の原因について質問があり、頼高管理者より「現場検証の結果は「不明」とのことですが、リチウムイオン電池の可能性は排除できない」と説明をいたしました。
今後は、リチウムイオン電池の分別の徹底や国への対策強化の要望等も含めて対応をはかってまいります。
火災以降 の1ヵ月。これまでご協力いただいてきた市民の皆さん、そして戸田市、蕨市のごみ処理についてご支援いただいている埼玉県並びに近隣の様々な自治体や関係者の皆さんのご協力に、あらためて深く感謝申し上げます。
いずれにいたしましても、一日も早い施設の完全復旧に向けて、戸田市、蕨市そして蕨戸田衛生センターが一丸となって取り組んでまいります。
