【50歳の誕生日を迎えて】

【50歳の誕生日を迎えて】
ロシアのカムチャツカ半島の東方沖で発生した巨大地震による津波の影響を受けている皆様に心からお見舞いを申し上げます。
(以下、長文失礼します)
本日、50歳の誕生日を迎えました。
本当に多くの皆様からメッセージやコメントをお寄せいただきました。誠にありがとうございます。
1975年にこの世に生を受けてから今日まで無事に半世紀の人生の節目を迎えることができたのは奇跡だと思っています。
またこれまで大きな事故や病にも見舞われず、大切な家族や仲間に恵まれ、市政にも全力で打ち込むことができていることに心から感謝しています。
そして日頃より仕事やSNSを通じて温かい声援を送り続けてくださる皆様、支えて下さる支援者の皆様にあらためて御礼申し上げます。
皆様からいただくコメントや励ましの言葉が私の活動の大きな原動力となっています。これからも変わらぬ応援をどうぞよろしくお願いいたします。
市長公室の職員の皆さんからも嬉しい誕生日プレゼントをいただきました。ありがとうございました。
さて50年のうち、かれこれ政治の世界で20年を過ごしました。そのうち戸田市政に計13年、埼玉県政に7年と地方自治の現場に身を置きました。
振り返ると本当に多くの出来事がありました。
二度の政権交代、東日本大震災、上田県政から大野県政への継承、私自身の市長就任、台風19号の襲来、長引くコロナ禍、そして現在対応している衛生センター火災…枚挙にいとまがありませんが、その一つひとつの局面で、多くの方々に支えていただきながら、議会人として首長として政治の要諦を学び、何とか食らいついて本日まで駆け抜けてきたように思います。
政治の現場は理想と現実の狭間、その葛藤の連続の中で、適時適切に最も良い判断を下さなければなりません。
その中で私が大切にしてきたのは、「変える勇気」と「変わらない姿勢」です。
一つ目として、政治を志して以来政党に所属しない「無所属」という立場を貫いてきたのは、党派の論理に流されず、市民一人ひとりの声に耳を傾けるという自分の原点や政治の本質を見失わないための私の変わらない姿勢です。
今後も駅頭活動や市民の皆さんとの対話など現場主義を通じて、変わらずに市民に寄り添うことを大切にしたいと思っています。
二つ目として、時代は常に流れており、社会のデジタル化や価値観の多様化、物価高騰と財政状況の変化、少子化と子供たちを取り巻く環境も大きく変わりました。加えて自然災害や感染症など突発的な事態にも柔軟に応じなければなりません。そうした時代に対応して変化を恐れず勇気を持って先手を打つことも大切です。
これから先もこうしたことを大切にしながら、戸田市のさらなる発展と市民が「この街で良かった」と、真に実感できる未来を切り拓くため、冷静な思考と温かい眼差しで大きな改革を進めます。
孔子は「五十にして天命を知る」という言葉を残しました。
まだ天命を知るまでに至らぬ私ではありますが、今天命は何かと問われれば「社会の不幸を減らし、一人ひとりの幸せを増やすこと」ではないかと思い至りました。
これからも、市民の痛みに寄り添い、努力が報われる社会をつくり、誰しも希望すれば夢が叶う未来にすること。その先に市民の幸せがあると信じて、弛まず前に進みたいと思っています。
一方で50代はミドルエイジ真っ只中です。中年の危機とも言われ、家庭、健康、仕事など自分や周囲の環境に変化が訪れ、時に不安や迷いに襲われることもあるでしょう。
しかし私は、この50代を「第二の人生の始まり」と前向きに捉えたいと思います。これまで積み重ねてきた経験を礎に、さらに学び、挑戦を続けることで、新たな自分に出会えると信じています。
信念を持って地道に続けてきたことと、その積み重ね自体が信頼につながると信じて、変えてはならない本質を守りつつ、多くの仲間とともに柔軟に市民のために課題を解決してまいります。
そんな思いを胸に次の10年も真面目に力強く歩んでまいります。
戸田市長 菅原文仁