【COVID-19 重症患者状況】
日本救急医学会、集中治療医学会、呼吸療法学会が合同で新型コロナウイルス感染症の重症患者に関する統計情報を公開しました。
大変興味深い資料で、埼玉県を含めた各都道府県の人工肺(ECMO)・人工呼吸器の実施数や予後についての経過が示されており、特に人工肺については治療成績や死者数まで記載されています。
医療崩壊を防ぐこととは何かの具体的なイメージが湧かない中、わかりやすく可視化されたデータからは、日を追って状況が逼迫する状況がわかり、単に日々の死者数を見るよりもはるかに全体像を掴む事ができます。
今のところ、新型コロナウイルス感染症の重症患者に対する治療は人工呼吸器、人工肺(ECMO)が頼みの綱であり、これが切れ果てれば医療は詰んでしまいます。
そしてこれら機材は当然のことながらコロナ患者だけのものではなく、このデータには他の疾病で人工肺を使わなくてはならない方は示されていません。
本市でも、今回の専決処分により市民医療センターに緊急時のための「人工呼吸器」を装備しますが、あくまでも緊急用であるこの機材。最後まで使わずに済むことを願います。