この1年の本市の取組について

平成30年も残すところわずかとなりました。

今年は皆様からたくさんのお力添えを頂き第4代市長への就任、そして全力疾走で走った9ヶ月間と、お陰様で充実した一年を走り抜くことができました。

市長に就任してから今日まで、この短い期間の中に当初は想像もつかないようなたくさんの職務や出来事があり、今改めて振り返るとまだまだ反省点が残るようなことや、新たな課題として認識したものも数多くあります。

しかし、お陰様で公約の実現に向け、各分野において市政を前進させることもできました。

この1年の本市の取組について、私なりに振り返ってみたいと思います。

「未来への投資で元気をつくる」

喫緊の課題である待機児童対策として、4月に認可保育所を新たに6園開園し、認可定員540名分の受入枠拡大をはかりました。
また、市内保育施設と市、学識経験者の協働による「とだの保育創造プロジェクト会議」をスタートさせることで、保育の質と量の充実に取り組みました。
さらに、教育については、日本初の取組として、セサミストリートのセサミワークショップと協定を締結し、子どもたちの社会性や情緒的行動、基礎的な資質を育成するカリキュラムを開発し実践を進めました。

「安心のくらしを全力でまもる」

6月の大阪北部地震、7月の西日本豪雨、9月の胆振東部地震、そして台風21号など、今年は災害が多発する年でしたが、大阪北部地震を教訓として、県内初となるブロック塀等撤去・築造等事業支援補助金制度を制定しました。
また、西日本豪雨被災地に対する職員派遣、さらに猛暑対策として35度以上となった場合には市の主催する屋外イベントは中止する要綱を整備するなどスピード感をもった対応を行なうとともに、ポケットベルの電波を使った防災ラジオの配布事業により地域防災力の向上に取り組みました。
高齢者支援では、「認知症初期集中支援チーム」を市内2カ所に設置し、受診勧奨など早期対応に向けた体制が整いました。
障害者支援では、3月に策定された障害者総合計画に基づき、医療的ケアの必要な児童に対応できる通所施設ができました。

「人・自然・街を共感でつなぐ」

行政改革の分野では、行政と民間がそれぞれの強みを活かして協力し、市民サービスの向上を図る公民連携の取り組みとして、(株)セブン-イレブンジャパン、学校法人創志学園、郵便局、学校法人日本体育大学、(株)ゼンリンと包括連携協定等を締結することにより、複雑化し、多様化する行政課題に対応する官民協力体制を整えることができました。
スポーツ分野では、戸田市スポーツ賞を創設し、世界大会で顕著な成績を収めたサッカー女子日本代表の長谷川唯さんとウィルチェアーラグビー日本代表アシスタントコーチの三阪洋行さんに最高賞である「スポーツ栄誉賞」を贈呈しました。

ここですべてのことを網羅することはできませんが、20年ぶりに市長が変わるという環境のなかで、目に見えない、耳に聞こえてこないけれども市民に繋がる大切な業務を含め、一生懸命頑張っていただいたすべての職員の皆さんには、市長として改めて深く感謝申し上げたいと思います。

さて、年が明けると平成の時代が終わり、新たな元号のカウントダウンが始まります。

そして、まだまだ先と思っていた東京オリンピック・パラリンピックまであと1年となり、時代の節目として様々なことが大きく動く一年となりそうです。

皆さんとご家族の皆さんが、穏やかに新年を迎えられることを、心より祈念申し上げて、心から感謝を込めた年末のご挨拶とします。

(写真:12月28日の仕事納め式にて)