すがわらの質問・提言
埼玉県では平成15年から中高一貫教育を導入し、私の母校伊奈学園総合高校と小鹿野高校では、今年3期生が卒業しました。
「中高一貫教育第1期生に係る調査結果について」のアンケートによれば、親子とも大変高評価であり、成果が現れていると率直に感じました。中高一貫校拡大は、これまでの経緯の中で慎重に検討されている現状もありますが、結論を出して推進していくべきではないでしょうか。併設、連携のそれぞれの良さを生かし、せめて東西南北の地域に連続性のある教育環境をつくっていただきたいと考えます。
教育長のご見解をお伺いします。
教育長の答弁
本県で中高一貫校を導入してから、来年度10年目を迎えます。中高一貫校の設置に当たっては、平成14年6月定例会における附帯決議で「試行的・モデル的に限定すべきもので、効果や成果を十分に検証するなど、慎重な対応が求められる」とされております。
そこで、今年度、中高一貫教育の成果と課題について検証を行うため、学識経験者や産業界の代表など外部の方を含む「中高一貫教育検証会議」を立ち上げたところでございます。今後は、会議の検証結果を受けた上で、中高一貫校の在り方について判断してまいります。
【すがわらの視点】
埼玉県の中高一貫教育は、平成14年の県議会の付帯決議という「呪縛」によって他県に大幅な遅れを取っています。6年間の一貫した教育課程と学習環境を作る事により、例えば最終学年は受験対策に特化して授業に取り組むなど、個性を活かしながらも合理的で効果的な学習を進める事が期待できます。賛否ある中高一貫教育ですが、私は、教育の機会均等と生徒の教育環境の選択肢を増やすためにも推進すべきと考えます。