ボートコース全体に水草(藻)が異常発生して前代未聞の事態に!
昨晩、地元の町会長さんから「コースに藻が繁殖して大変になっている」との連絡を受け、今朝早速ボートコースに伺って調査いたしました。
戸田公園管理事務所長から説明を受けながらコースを見ると、両岸からコースを遮るようにびっしりと水草(藻)が異常に繁茂していました。
水温が上がるにつれて増えてきたそうで、事務所職員や各大学のボート部の学生さんたちが毎日のように除去しても、前日取った以上に増えているような状況。「こんなことは昭和15年のコース完成以来一度もなかった」とのことでした。
水草が異常繁殖した理由を問うと、詳細にはわからないが、おそらくイケチョウガイによる水質浄化が引き金となってコースの透明度が高くなり、光が湖底近くまで届くことによって水草が育ち、水草が育ったことによってさらに水質が良くなり、水草が爆発的に増えたのではないかとのことでした。
水質が改善すること自体は良いことですが、水草がボートのオールやスクリューに絡まってしまい、練習にならない、試合もできない、競艇が開催できない可能性もあり、大学や実業団ボート部、戸田市、埼玉県にとって多大な影響が懸念されます。
実際、浦髙ボート部の生徒が回送レーンでオールに水草が絡まった状態で立ち往生していたので、影響を聞いてみると、水草が絡まるとその方向にボートが持っていかれてしまうということでした。
水草の種類は、オオカナダモ(侵略的外来種ワースト100指定植物)、マツモ、エビモ、フサモ(在来種)などがあるようです。除去した水草は、置き場所も限られており、腐敗して異臭がしており、処分先にも困っているとのこと。
定着してしまったとすれば、越冬して毎年のように繁殖するようになることは覚悟しなければなりませんし、2400m×両岸=約5㎞、面積にして216,000㎡を人力で除去するには限界があるだろうと容易に想像できます。
午後、県の担当者に現地調査の結果を伝えたところ、偶然別件で戸田市に県職員がおり、夕方には現地を視察していただくことができました。
また担当者に早急に水草の繁茂抑制や除去対策、除去後の処分について考えてほしいと要望したところ、すぐに検討するということでした。
この問題、影響が最小限で済むことを祈っていますが、琵琶湖の水草対策のように長い戦いになってしまうかもしれません。9月の議会で取り上げたいと思います。