福祉保健医療委員会の視察が終了しました。
2日目の昨日の午前は「どんな患者も断らない病院」として有名な県立沖縄中部病院にて「屋根瓦方式」という多くの研修医の臨床研修によって医療を提供する仕組みについてお伺いしました。
埼玉県では年末に開設される小児医療センター新病院で、沢山の研修医を受け入れる体制を整える予定であり県として魅力ある研修を提供して医師確保する上でも大変参考になりました。
また、午後に伺った沖縄県庁では、出生率が日本一高い沖縄県の施策展開を探るべく、沖縄県の人口増加計画(まちひとしごと創生総合戦略)について県職員の方からお話を伺いました。
人口増加の理由は、産めばなんとかなるという共同生活の社会性や男子が生まれるまで産み続けるという県民性が大きく作用しているのではということであり、人口増加対策と言っても、そこには地域の文化や歴史が横たわっており、施策展開ひとつとっても地域社会の根っこまで掘り下げる事が必要なのだろうと改めて感じました。
そして最終日の今日は沖縄県立精神保健センターにて、多くの慢性うつ病患者を職場復帰、あるいは寛解状態にまで快復させて成果を出すことに成功した集団認知行動療法「うつ病デイケア」の仕組みについて伺いました。
今や国民病とも言えるうつ病など精神疾患対策は、我が国ではまだまだ歴史も浅く理解も進んでいないため、家族や職場そして行政の取組により多くの救える方々がいるのだと改めて学ばせて頂きました。また認知行動療法にも色々なやり方や医師の賛否もあって、埼玉県の全県的な展開についても課題があることがわかりました。
いずれにしても自ら命を絶つことを絶対にさせないという視点に立って、地域の医療と福祉、そして患者家族の連携をしっかり作り上げることが重要なのではないかと思いました。
さて、今からモノレールで地元に帰って盆踊りに参加です。
フライトが遅れたので11件の町会のどこまでいけるかわかりませんが、また地域の声をいただきにそして盛り上げに帰ります!