インターン生との朝駅頭後、埼京線に飛び乗って、羽田空港から帯広市へ。
今日から3日間、自然再生・循環社会対策特別委員会の視察研修です。この委員会では、自然環境の保全や再生や地球温暖化、省エネルギー対策、そして廃棄物の処理など資源循環社会の形成に関する審査しています。
まず最初に今日伺ったのは、バイオマス発電の新システムを構築した企業「日本家畜貿易」様にお邪魔しました。
バイオマス発電といえば、発生させたメタンガスを利用する発電とのイメージがありますが、この企業ではガス発電ではなく、直接燃焼型の発電システムを開発しているということで、社長自らがご説明していただきました。
直接燃焼型とは、簡単にいうと家畜ふん尿から水分含有率を低下させた「完熟たい肥」を作り、それを独自技術で開発したバイオマスボイラーの燃料として直接燃焼して24時間発電する仕組みです。
この仕組みは、従来のバイオガス発電より構造がシンプルなので、省コスト・省スペース化と長寿命化がはかれるそうで、今までにないシステムで特許も申請中だそうです。
私が話を聞いて感心したのは、燃焼時の蒸気と廃熱は、発電機の動力源とバイオマス燃料の乾燥熱源に再利用することができて、さらに発生した焼却灰は無臭・無害・栄養豊富で、肥料としても利用できる、まさに再生エネルギーが無駄なく循環する仕組みになっているところです。
以前私は埼玉県の北部で畜産農家にお話を直接伺った事がありますが、その中で家畜糞尿の臭気対策や処理にコストがかかるから、事業拡大もなかなか難しいということでした。
まだこのシステムは実証実験中ですが、一般化されて低コストで導入できるならば、埼玉県の畜産農家にとっても大いに助かるのではないかと思います。
牛糞燃料に直接触れて、ウン気が上がったかも⁈