昨日は青年地方議員の会の視察研修で飯能市の南西に位置する奥多摩町に伺いました。
奥多摩町は都内にありながら高齢化と人口減少に歯止めがかからない状況とのことで、少子化・定住化対策を積極的に展開しています。少子化対策では、出会い・結婚・出産・子育て・子育ち支援を切れ目なく行い、定住化支援では、若者向け町営住宅の建設、町有地の宅地分譲、新築・リフォーム助成、空き家の無償譲与など、総合的で手厚い支援を行なっております。
こんなに充実していれば移住する方としては魅力的ですが、財源が間に合わないのではないかと心配していろいろ伺いましたが、それくらいやっても現状維持できるかどうかの状況。そもそも子供が少ないため、現状では町費として年間予算の1%にも満たないのだということでした。
また講義の後は子ども家庭支援センターや建設中の若者向け町営住宅の現地も視察しました。
我が国にとって少子化・人口減少対策が必要なのは当然としても、今、地方創生の一環として各自治体が打ち出す施策の数々はまさに住民獲得競争へと突き進むのではないでしょうか。
政府としてこういった状態を望んだのか、効果や効率性を高めるにはどうすればいいのか、そもそもその検証をいつ誰がどのようにするのか等々…色々と考えさせられました。
埼玉県もまさに今「まち・ひと・しごと創生総合戦略案」を作成して、県としての姿勢を示すところです。
12月定例会以降にその案を審査することになりますが、埼玉県の規模や地理的特性、中でも現状は全体とは違うトレンドの戸田市の状況も勘案しながら、将来を見据えたものとなるよう、注視していきたいと思います。