12月定例会が終わりました。
今議会も色々ありましたが、今伝えたい事は3つです。
①約2ケ月間関わってきた平成26年度の決算認定に賛成の立場で討論に立ったこと。
→上記写真。最後に記載した討論をご覧ください
②費用弁償を含めた議会改革に関する特別委員会の設置を本木茂議長に会派として要望したこと。
→会派間調整と文章作成に関わりました。
③本来なら認められるべき討論が最大会派の強引な議会運営により葬り去られたこと。
→マスコミ各社へ抗議声明を発表しました。
少数意見を無視し続ける埼玉県議会。今定例会で少しは良くなるかと思っていましたが、どんどん暗黒時代に突入しているように感じるのは私だけでしょうか?
今日の私の討論内容はこちらです。
32番、菅原文仁です。 無所属県民会議を代表いたしまして、第104号議案および、第105号議案について、委員長報告のとおり賛成の立場から討論を行います。 はじめに、第104号議案「平成26年度埼玉県の一般会計及び特別会計決算の認定について」申し上げます。 平成26年度の歳入総額と歳出総額の全体をみると、歳入の対前年度比5.1%増、歳出の対前年度比4.8%増となり、ともに3年連続で前年度を上回り、結果として実質収支額は約60億円の黒字となりました。 歳入においては、企業収益の改善による法人二税の増収、税率引き上げによる地方消費税の増収による県税収入の増加、そして個人県民税の収納率向上による納税率の改善が見られ、財政指標も改善いたしました。また、臨時財政対策債と減収補てん債を除く県債残高についても12年連続で減少させるなど適正に管理しております。これは、知事就任以降の徹底した産業労働雇用政策と、個人県民税はじめとする積極的な税収確保、そして将来負担に対する細心の配慮がはかられたことによるものであり、高く評価します。 歳出においては、義務的経費が増加し投資的経費が減少となるなど、増え続ける社会保障経費等による財政の硬直化が進む中、限られた財源を「三大プロジェクト」はじめとする5か年計画における12の戦略に係る施策をはじめ、次世代産業・先端産業の支援等を通じて主体的に地域の産業や雇用を創出していく「通商産業政策の地方分権化」へ重点的な配分を図るなど、「安心・成長・自立自尊の埼玉」の実現に向けた、効果的、意欲的に事業が執行されました。その他にも、必要な予算配分として、埼玉高速鉄道株式会社への経営再建支援、安心子供基金への積み立て、そして職員給与の特例減額の終了による教育予算の増加などが措置されたところであり、県民にとって必要な事業をバランスよく推進したことを高く評価します。 今回の決算審査においては、我会派から石川議員と私が、慎重かつ詳細に質疑質問を行いました。審査を通じて、各部局の予算執行の状況が詳細に示されるとともに、適正かつ効率的な予算執行がなされていることが認められました。 さらに、前年度に提出された「改善または検討を要する事項」に対しても、特段の配慮がなされており、上田知事はじめ執行部の県民の声に対する謙虚かつ真摯な姿勢が表れていることを高く評価し賛成します。 今後は、重い財政負担が予想される県有資産等のインフラ施設の維持管理更新費に対して、長期的な視点に立って負担の平準化と軽減に努めるとともに、今年初めに総務省から示された、発生主義・複式簿記に基づく統一的な公会計基準を活用する事など、適切な資産管理と分析をはかり、財政マネジメントの強化を推し進めるべきことを申し添えます。 次に、第105号議案「平成26年度埼玉県公営企業会計決算の認定について」申し上げます。 全体を通じて、当年度は、会計基準の見直しにかかる減損会計導入により、前年度と比較して損失を計上する会計もありましたが、それぞれの事業における中核的な収益は確保しており、おおむね安定的な経営がはかられております。 まず、工業用水道事業会計、水道用水供給事業会計については、安定的な水道水の供給体制が構築されていること。また、地域整備事業についても事業が順調に推進されていることを高く評価し賛成します。 次に、病院事業会計については、県立4病院それぞれが、高度、専門、特殊医療の分野で、「命の砦」ともいえる質の高い医療サービスを安定的に供給し、地域医療水準の向上に努めているところです。その上で、収益確保に努め薬品等の共同購入などで経費を圧縮し、経営改善にも積極的に取り組んできたことを高く評価し賛成します。 最後に、流域下水道事業会計については、各流域下水道施設において、震災対策・老朽化対策を進めるとともに、下水汚泥エネルギー活用の推進など積極的かつ効率的な業務運営に取り組むことにより、8億円余の純利益を計上しており、高く評価し賛成します。 以上の点を踏まえ、第104号および第105号議案の認定について、賛成するものであります。 結びにあたり、高橋委員長の報告にもありましたとおり、我会派としても、改善または検討を要する事項を中心に、審査の過程において県民目線に立った様々な指摘をさせていただきました。 上田知事をはじめとする執行部の皆様におかれましては、これらの指摘事項を踏まえ、新年度予算への反映など、より一層の改善・改革を進めていただきますよう、お願い申し上げ、会派を代表しての賛成討論と致します。