【退職発令の日】
今年も年度末の最終日を迎えました。
退職や異動などでこれまで共に働いた職場の仲間との別れは言い表すことが難しい多くの感情が交錯します。
秋田大輔副市長には2年間、私を補佐していただき、市政全般にわたり多くの改革を成し遂げていただきました。
任期中は新型コロナウイルス感染症の2類の緊迫した状況から5類への移行、さらにアフターコロナに至るまで激動の中、戸田市の再起動に資する政策群を練り上げる、非常に困難な過程でした。
その中で市長公約の実現をはじめ、様々な国県事業の予算獲得、部局連携事業の実施、突発的な事件への対応などに県職員としての豊富な経験と地方財政に関する幅広い専門知識を巧みに生かし、迅速な課題解決をはかるなど、大きな力を発揮していただきました。
また市職員とはしっかりとした信頼関係を構築して頂き、各施策や事業を緻密にデザインして皆が納得する事業にしていただきました。
さらには総合振興計画への公約事業位置付け、3大プロジェクト推進会議や戦略会議などの体制整備は、まさに「行政を動かすプロ」として市職員に範を示していただきました。
「打てば響く行政」をどのようにデザインするか。私自身も秋田副市長から多くのことを学ばせていただきました。
2年間、副市長を務めていただき深く感謝申し上げます。感極まって笑顔がありませんが(笑)またそれも秋田さんらしいところです。秋田副市長、2年間本当にありがとうございました。
また、教育政策室長の横田洋和さんには、戸ヶ崎教育長のもとで、戸田市の教育改革を大きく飛躍させていただきました。
「歩くChatGPT」とは、私が勝手につけた名前ですが、精密機械のような知性と教育政策全般にまたがる幅広い層との調整によって現場の声を第一にしながら、時に鋭く、時に強力に改革を推し進めていただきました。
特にデータを活用した不登校対策を主導し、PBL教育では岸田総理、永岡文科相などの視察を成功させ、全国から戸田市が教育政策のリーディングシティであるとの認識が定着したのは横田室長の手腕によるところが大きかったです。横田室長、ありがとうございました。
定年退職された方々もいます。公務員の定年延長の関係もあり区切りがわかりづらくなっていますが退職は1つの大きな節目です。長年にわたる市職員としてのご尽力に心から感謝を申し上げます。
ほかにも、ここには書き切れないほど多くの方々にお世話になりましたが、退職や異動で新たな旅立ちとなりました。その方々には個別に感謝の言葉を送りたいと思っています。
あっと言う間でしたが、振り返れば共に過ごした時間の数々が鮮やかに蘇ってきます。
私にとっても、皆さんと共有した喜びも、挑戦も、時には失敗も、全てが貴重な経験となりました。感慨深く、ただただ感謝の言葉しかありません。
「別れ」は「分かれ」であり、新たな道が始まるスタートです。私たちはここで分かれますが、一緒に働き、学び、支え合ったことは必ずこれからの役立つと確信しています。
皆さんが次のステージで新しい挑戦をする中で、これまで同じ道を歩み、共に培った経験と学びが皆さんの背中を押す道標となれば嬉しく思います。
そしていつの日か、どこか違う場所でご一緒することを楽しみにしています。
皆さんの未来に幸多かれと願いつつ、今後のご健康とご活躍をお祈りしています。