【ウクライナ大使との懇談会】
本日は、戸田市で避難しているウクライナの方々とウクライナ大使館に伺い、駐日ウクライナ特命全権大使であるセルギー・ウォロディミロヴィチ・コルスンスキー閣下と面会いたしました。
戸田市では、戸田市国際交流協会を中心にウクライナ避難民の方々の支援を行ってまいりましたが、避難民の皆様とイベントなどを通じて継続的に募金活動を実施してまいりました。
この度の訪問は、避難民の皆様との活動で募った募金(25万円)をお渡しすることとともに、避難生活が長くなり先が見通しにくい状況にある避難民の皆さんに、大使から直接激励していただく目的で企画し、実現したものです。
私からは、戸田市のご紹介とともに、民間を含む戸田市の支援状況についてお話し、これからもできる限りの支援を継続することをお約束いたしました。
大使からは、これまでの戸田市の避難民支援に対してとても感謝しているとの言葉をいただきました。
また、現在大使館が実施しているコンテナを使った食料や医療品などの物資の支援や、電力不足によって大勢の国民が危機に瀕しているため、まだまだ支援が必要になっているとの切迫した状況についてお話いただきました。
私から大使を戸田市にお誘いしたところ、ぜひ前向きに検討するというお話もいただきました。今後実現に向けて調整したいと思います。
最後に記念として大使から日本とウクライナの友好を示すピンバッジをいただきました。避難民の方々も終始リラックスしたような表情でウクライナ語でいろいろな情報交換をされていたようで皆様にとっても大変貴重な機会となったのではないかと思います。
ウクライナ情勢については、当初に比べて報道が減っているためか社会での関心が薄れているように感じます。しかし現実としては、国連UNHCRによるとロシアが侵攻した2月24日以降、ウクライナから国外に避難した人は1400万人を超え、子どもや民間人を含む600万人以上が国内で避難を強いられております。
そして今なお、ミサイル攻撃によって無辜の市民が犠牲になり続け、発電所や病院、学校、民間施設への非人道的な攻撃によって生活が破壊され続けています。これから非常に厳しい冬が到来しますが、ウクライナの冬は零下20度となるほど厳しいものであり、命に係わる危機が目前に迫っているといえます。防寒支援、医療支援、食糧支援などはまだまだ必要です。
市としても、国際交流協会と連携した募金活動など支援を継続し、必要な人道支援とともに、市民の皆様の意識を風化させない努力をしてまいりたいと思います。
この度の大変貴重な機会をいただきましたコルスンスキー大使閣下はじめとするウクライナ大使館の皆様、本日は誠にありがとうございました。
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