昨日の市立小学校の卒業式では、コロナ対応のため来賓なしの開催でした。以下、小学校卒業式に掲示した「市長のことば」をご紹介させていただきます。
[市長のことば]
春の新しい息吹を感じるこの佳き日に、令和三年度 戸田市立小学校卒業証書授与式がこのように盛大に行われますことを、心よりお慶び申し上げます。
小学校に入学してから六年間、保護者の皆様、先生方、そして地域の方々に支えていただきながら、たくさんのことを学んだことでしょう。心も身体も立派に成長し、ここに小学校の全課程を修了したことを心からお祝いいたします。
さて、昨年夏に東京オリンピック・パラリンピックが開催されました。戸田市にゆかりのある選手も含め、たくさんの国や地域の選手たちが、日々努力してきた成果を精一杯発揮し、様々な競技で競い合いました。
世界中のトップアスリートの活躍に声援を送り、感動をもらった方も多かったことと思います。
また、日本での開催ということで、車いすラグビーやボッチャなど、これまで、あまり見る機会がなかった競技を知ることができたのではないでしょうか。
このパラリンピックのレガシーとして期待されるのが、障がいの有無にかかわらず、誰もが尊重し合い、自分の可能性が発揮できる「共生社会」の実現だそうです。
共に支え合って生きていく社会を実現するには、どのようなことが必要でしょうか。困り事や苦しみを理解する心をもつこと、自分とはちがう状況にある人ともコミュニケーションできる力を身につけることなど、様々なことがあるかと思います。
近年、情報通信機器の進化やSNSの普及などにより、実際に会ったことのない相手とも簡単につながることができ、大変便利になりました。しかし、身近にいる人たちとどのように関わっていくかも、これまでと変わらず、とても大切なことです。
卒業生の皆さん、改めて小学校生活を振り返ってみてください。何か困ったことがあったとき、そばで支えてくれたご家族や先生がいたはずです。友達と励まし合って、何かを達成したことがあるはずです。中学校でも仲間と協力し、困ったことがあれば互いに助け合い、自分で決めた目標を一つ一つ達成し、素晴らしい未来に進んでいってください。
保護者の皆様におかれましては、お子様の御卒業、誠におめでとうございます。
この十二年間、慈しみ、大切に育ててこられたお子様の新たな門出となるこの式で、立派に卒業証書を受け取るお子様を御覧になり、感慨もひとしおのことと存じます。今後のお子様や御家族の皆様の、ますますの御発展を心よりお祈り申し上げます。
結びにあたり、校長先生をはじめ、教職員の皆様の熱心な御指導に感謝申し上げますとともに、保護者の皆様の深い御理解と御協力、そして、地域の皆様の温かい御支援に、厚く御礼を申し上げまして、お祝いのことばといたします。