【政経懇話会研修会】

【政経懇話会研修会】
昨日の午後は、卑劣な事件を前に気が動転して、正直仕事が手につきませんでした。
しかし夕方から、いつもご支援いただいている「戸田市政経懇話会」の研修会があり、市政報告を行うことになっておりました。
どうすべきかとも考えましたが、出席者の身元はしっかりしており、仮に直前でやめてしまえば、まさに言論がテロに屈すと思い、会長とも相談の上で開催を決断しました。
市政報告では私の市政報告を行い、その後は在日ウクライナ人の政治・外交評論家、ナザレンコ・アンドリー先生による1時間の講演会でした。
ナザレンコ・アンドリー氏は、若干26歳という新進気鋭の政治評論家です。東部ハリコフ市出身のウクライナ人の留学生として、2014年に来日されて以来、国際情勢や政治評論活動を行っており、ロシアによるウクライナ侵略以降はメディアや講演会に、大変お忙しい毎日を送っています。
今回の講演については、私がどうしてもお話をお聞きしたいと思い、同志であり先輩の鈴木正人県議にご紹介をいただきお願いしたところ、快くお引き受けいただいたものです。
講演会ではロシアによるウクライナ侵略の現状と、ロシアのこれまでの蛮行とこれからの野望、さらには今後大きく変わる国際情勢に我が国がどのように対処しなければならないのか、ウクライナ人として自由や民主主義の大切さを痛感してきたからこそわかる日本の課題について、とても流暢に、わかりやすくお話いただきました。
先生の講演で改めて確認できたことは、今回のことは決して遠い国の他人事ではないということです。ウクライナが過去たどった道への反省とともに、現在ウクライナの人々がなぜ命をかけて戦うのかを垣間見ることができました。
全体主義国家を隣国にもつ我が国の現実をウクライナの悲劇から学び、直視しなければなりません。悠長にしている時間はもうないということを改めて感じました。参加者の皆様も真剣に聞き入っていたと思います。
昨日はウクライナ人道支援募金もいたしましたところ、85,400円もの募金が集まりました。この募金はウクライナ大使館へ寄付させていただきます。ご寄付をいただきました参加者の皆様、ありがとうございました。
私は首長ですので「市民の命を守り、生活を支え抜くこと」を最優先で考えておりますが、外交、防衛、安全保障は国会の先生方を代表として最優先に考えていかなければならない課題だと思います。
その点、安倍元首相は歴代総理の中でもひときわ強い意志をもって我が国の行く末を案じていた方であり、経済や外交、安全保障分野において様々な成果を挙げてこられたまさに「国士」と言える政治家であったと思います。
続々と届く世界のリーダーからの弔意からも、国際的にも群を抜いて信頼が高かったと思います。不透明感を増す国際情勢の中で日本外交における大きな損失であり、まだまだ活躍して頂かなければならない方でした。
この損失は我が国にとって計り知れないものがあります。そして、奈良県警の警備体制については、疑問を呈さざるを得ません。
「気に入らない政治家は暴力で葬ればいい」そんなテロがまかり通るなど絶対に認められませんし、どんなことがあっても暴力による言論封殺を許してはなりません。
17年ほど前、安倍先生(当時は官房長官)と撮った貴重な写真が出てきました。その際、政治家としての心構えを伺ったのですが、多分私が若かったからでしょうか、いろんなことに挑戦した方がいいというアドバイスをいただいたことを思い起こします。
改めて日本が世界に誇れる政治家、安倍晋三先生のご冥福をお祈りするとともに、計り知れない悲しみに見舞われているご家族の皆様に心からお悔やみを申し上げます。
私たちは民主主義国家に生きています。皆さん、選挙に行きましょう。