【未来へつなぐモニュメント除幕式】

【未来へつなぐモニュメント除幕式】
本日は「未来へつなぐモニュメント」の除幕式を関係者のみで開催しました。
このモニュメントは、ボートコースにある64年東京五輪炬火台(聖火台)と同じ大きさ、同じデザインの大型鋳造物です。
ご存じの方も多いと思いますが、戸田ボートコースの炬火台は国立競技場と同じデザインで3分の2の寸法でつくられており、実際に64年五輪大会では聖火ランナーが駆け巡りリレーの火が灯されました。
国立競技場と戸田漕艇場、いわば兄弟のような2つの炬火台は当時の鋳物技術の粋を尽くした傑作です。
製作には誰もやったことのない巨大鋳物を請け負い、命を削って完成させた鋳物師の鈴木萬之助さん、文吾さん親子の秘話があり、今も語り継がれています。
この唯一無二の他にない戸田のオリンピックレガシーは、市の発展とともに、58年間にわたりボートコースと競技者たちを見守り続けています。
こうした背景の中、戸田市では実に2年以上前から聖火リレーイベント実行委員会の皆様のご理解のもと、リレーの開催に伴なう様々な事前イベントや事業を展開して参りました。
委員会では、その総仕上げとして、これまであまりスポットライトが当たらなかった戸田の炬火台を市民のシンボルと捉え、県からの財政支援も得た中で炬火台モニュメントを製作し、市民の身近な場所に展示することといたしました。
製作には、まさに64年五輪の聖火台を作った川口鋳物組合の皆様が当たっていただきましたが、スケジュールもタイトな中、64年さながらの情熱で製作していただき、昨年の6月に完成しました。しかしオリパラの延期によって、今日まで1年以上にわたり日の目を見ることはありませんでした。
モニュメントの名称については、市民がどんな事があっても未来へと希望をつないて行くことができるよう、実行委員会の皆さんで「未来へつなぐモニュメント」と名付けました。
本日の除幕式は、本来であればたくさんの人をお呼びすべきところでしたが、コロナ禍もあるため、細田議長と私、副市長、事務局の最小人数で執り行いました。
7月6日の聖火リレーの際のイベントでは、子どもたちが書いた20年後の自分に向けたメッセージをモニュメントの中に投函するプロジェクト「未来の君へ想いをつなぐメッセージ」投函式を予定しています。
オリパラが終わった後には、戸田公園駅の駅前広場に設置する予定となっています。
「未来へつなぐモニュメント」が世代を超えて愛され、市民の心のレガシーになることを期待しています。