【県内初
戸田市×ALSOK(綜合警備保障(株)子ども見守り等に関する連携協定を締結】
戸田市の刑法犯認知件数のピークは平成15年の4,610件で県内ワースト上位が常連という状況が続いていました。しかし、先人の努力の積み重ねもあり、令和2年はついに1,000件を切り967件にまで減少。ピーク時の4分1以下、ワースト11位となっています。
たしかに数字の面では改善が進みましたが、戸田の治安イメージはまだ良いとまでは言えず、さらなる改善をしなければなりません。
犯罪抑止をさらに進めて治安を回復するため、私が公約として提案したのが「全ての小学校の通学路への防犯カメラ設置」による公共空間の安全確保です。
戸田市は子供の比率が県内一高く、小中学生だけでも12,000名おります。これまでも子育て世代の皆さんから子供が犯罪や事故に巻き込まれることを懸念するご心配を数多くいただいてきました。
防犯カメラの設置によって、保護者が安心して学校に通わせられるようにすれば、子どもが犠牲にとなるような痛ましい事件や事故の抑止へとつながり、仮に犯罪が起こってしまった場合にもすぐに解決に導けるはずです。
そこで戸田市は足掛け3年をかけて、ICTを駆使した最新鋭の防犯カメラを市内の通学路すべてに設置しました。
まず、防犯カメラの設置には、プライバシーへの配慮や個人情報の取り扱いが大切になります。市では2019年3月に、県内で初めて「見守り防犯カメラの設置及び運用に関する条例」を策定し、市が個人情報を適正に管理するとともに、市民の権利利益を保護するための条例をつくりました。
そして2019年度には試行実施として地域の方々や保護者の皆様と協力して美女木小学校区に20台のカメラを設置し、不具合の有無を確認しました。
さらに、2020年度の事業として、市内すべての小学校の通学路に300台のALSOKの防犯カメラを設置し、令和3年4月から運用を開始したところです。
戸田市の防犯カメラの特徴としては、セキュリティに配慮された最新鋭のチップ(ビーコンという)によって子供の位置情報を逐一保護者に伝えるサービス(有料)が利用できます。いざとなった場合には、チップから履歴を追うこともできます(こちらは無料)このシステムは県内初の取組みとなっており、今後はこのリソースを子供たちだけでなく老若男女様々な方の安心安全につなぐことも期待されます。
前置きが長くなりましたが、今回、国内大手の警備会社でカメラの設置事業者でもあるALSOKさんが、業務の枠を超えて本市の子どもや高齢者の見守りや災害時の支援、各種セミナーの提供など、企業のリソースを戸田市に提供していただく事となり、昨日6月21日に県内初となる「子ども見守り等に関する連携協定」を結ぶこととなりました。
ALSOKさんは警備を通じて市内を隅々まで知る安全の専門家です。その道のプロのリソースを使って市と連携し協力していただけることは、市長としても大変心強く、また頼もしく感じます。
この協定締結をスタートとして、公民連携による様々な治安回復への取り組みがはかられることを期待したいます。