令和3年度に実施した「第13回市民意識調査」の結果が公表されました。
戸田市の市民意識調査は市民の意見・要望を把握し、市民意識の経年変化をはかるものとして定期的に実施しており、この結果は市政運営の基礎資料として活用しています。
今回の調査結果は菅原市政の1期目と重なる調査でもあり、私の市政運営への客観的なメルクマールとも言えるものです。
調査結果は、前回(第12回)の調査結果と比較してみると、私が力を入れてきた「子育てのしやすさ」と 「高齢者の過ごしやすさ」において、肯定的な意見が大幅に増加しています。
「戸田市は子育てしやすい街ですか?」との問いに対して、「そう思う」(31.8%)と「どちらかというとそう思う」(43.0%)を合わせた肯定的な意見が、「74.8%」となりました。前回68.7%から6.1%増加し、調査開始以降初めて 70%を超えました。
つまりこの3年間で、市民の4人中3人が、戸田市を「子育てしやすい街である」と答えるまで子育てに関する肯定的意見が増加していることがわかります。
高齢者または高齢者のいる世帯にとって、「戸田市は過ごしやすい街ですか?」との問いに対して、「そう思う」(14.7%)と「どちらかというとそう思う」(40.7%)を合わせた肯定的な意見は55.4%となり、調査開始以降初めて 50%を超えました。
また「どちらかというとそう思わない」(7.5%)と「そうは思わない」(3.0%)を合わせた否定的な意見は 10.5%となり、前回の22.7%より12.2 ポイント減少しています。
つまりこの3年間で、高齢者世帯の半数以上が「過ごしやすいまち」と答えるまで肯定的意見が増加し、否定的意見の割合は、半分以下になりました。
3点目は、生活満足度に関する「肯定的意見の増加」です。
「全般的に今の生活に満足していますか?」との問いに対して「満足」(17.8%)と、「まあ満足」(59.3%)を合わせた肯定的な意見は 77.1%となり、0.5ポイント上昇しました。
また「やや不満」(12.4%)と「不満」(5.3%)を合わせた否定的意見は17.7%となり、前回より2ポイント減少しております。
今回の調査はコロナが猛威を振るう昨年中でしたが結果としてコロナ以前より、生活満足度が低下していない状況がわかります。
満足度の理由が何故なのか、まだ詳細な分析ができておりませんが、戸田市のコロナ対応に対する市民意識が、一部影響を与えているかも知れません。
しかしその一方で市政の課題も浮かび上がっています。
市民の考えている「満足度」と「不満度」が高い項目を見ると、満足度が最も高い項目は、「医療体制の充実」(47.4%)、「子育て支援」(45.9%)、「公園の整備・緑化の推進」(40.6%)でした。
そして不満度が最も高い項目は、「安全な自転車走行空間の確保」(36.4%)、「雨水対策」(28.4%)、「快適な歩行空間の確保」(27.6%)です。
これら、市民満足度が高い部分は戸田市の強みとして着実に伸ばしつつ、不満のある部分については真摯に受け止め、原因を突き止め、しっかり対応策を打ち出すことが重要だと思います。
今後も政策一つ一つを実行することで「このまちでよかった」と実感する市民を増やせるよう全力を尽くして市政を運営してまいります。
市民意識調査にご協力いただきました皆様、誠にありがとうございました。