本日は12月議会の最終日でした。
おかげさまで、補正予算や追加提案した議案も含め、全ての議案が成立いたしました。
市議会議員の皆さんは、今任期中最後の議会となりましたが、今期で勇退される方々が5名おり、その中で4名の議員さん方が議場で最後の勇退に当たってのスピーチをされました。
勇退される皆さんは、8期32年務めた方から5期20年務めた方まで、私が市議会議員の時代からご指導をいただいてきた方々です。
皆さん、党派会派はあっても戸田市の未来を見据えた大局的な視点を常に持ちながら、長年わたって戸田市の発展に大きく貢献されました。
いつも議場にいる皆さんの姿がない議場を想像するだけで、本当に寂しい気持ちになりますが、これも時代の流れなのかも知れません。
私からも市議会最後のご挨拶で勇退される議員の皆さまに向けたご挨拶を申し上げましたので、その一部を以下に転載します。
【※以下、市長挨拶】
さて、在任中に多くの功績を残されました議員各位の任期もいよいよ満了が迫ってまいりました。
この4年間を改めて振り返りますと、新型コロナウイルス感染症のパンデミックや急激な物価高騰により、市政運営は困難の連続でありましたが、議員各位のご支援とご協力を賜り、様々な施策を迅速かつ着実に実施することができました。
例えば、コロナ禍においては、ワクチン接種の推進や感染症医療体制の強化、市民や事業者に対する生活支援や経済対策等、市民の命とくらしを守る施策に取組み、コロナ禍克服への道筋をつけることができました。
また、社会のデジタル化が加速する中、本市は率先して「戸田市デジタル宣言」を行い、市民がデジタル技術とデータ利活用の恩恵を受け、便利で快適な暮らしと効率的な行政サービスを享受できるよう行政DXを進めました。また教育分野においてもギガスクール構想を背景とした全国の教育DXのトップランナーとして教育改革を力強く推進してまいりました。
そして、令和3年度からは持続可能な開発目標SDGsの視点を取り入れた第5次総合振興計画がスタートし、将来都市像を「このまちで良かった、みんな輝く未来共創のまち」といたしました。軽自動車税の一部を活用した全国初の「戸田市SDGs共創基金」創設や「とだSDGsパートナー制度」による市民共創のまちづくりをすすめ、令和4年には県内3番目となる「SDGs未来都市」に選定されたところです。
こうした様々な本市の取組は、内閣総理大臣や国務大臣をはじめ、海外の大臣や議員、自治体幹部の方にご視察いただくなど、高い注目を集めておりますが、このような内外からの評価は、ひとえに議員各位のご理解・ご協力の賜物であり、まさに戸田市議会の大きな成果であります。
改めて石川清明議長はじめとするすべての議員各位に対しまして心より御礼申し上げますとともに、今後とも市政に対するご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
一方で、私の胸には今、湧き上がる惜別の想いと尽きることのない感謝の念が静かに押し寄せております。
幾星霜の時を重ね、この度の任期満了をもって、ご勇退される議員各位におかれましては、本市発展のために多大なご尽力をいただき、誠にありがとうございました。
時には厳しく、そして時には温かく。議員各位の言葉に、私たちは何度も励まされ、また心を奮い立たせていただきました。そして困難な課題に直面しても決して逃げずに解決に導かんとするその姿は、まさに市議会の大黒柱であり、活躍の姿は多くの市民の心に深く刻まれていることでしょう。
それゆえ、議場に皆様のお姿がなくなることに、言葉に尽くせぬ寂しさを感じずにはいられません。
皆様のご功績を一つひとつ挙げれば尽きることはありませんが、今日にいたるまで、卓越したリーダーシップと豊かな経験によって、どこまでも市民の幸せと戸田市の発展を追い求められるその姿勢は、私たちにとっての誇りであり目標でありました。
これまで皆様が築き上げてこられた信頼と実績、そしてその揺るぎない志は不滅であり、本市の発展を大いに後押しした偉大な功績でありました。そしてこれからの市政の道標となるものと確信しております。
今後ともこれまでと変わらぬ輝かしいご活躍とご健勝を心よりお祈り申し上げます。そして、折に触れて市政を、私たちを見守っていただければ幸いです。
私自身も、議員各位にご指導・ご鞭撻いただきましたことを胸に、皆さま方が築かれた市政発展の礎をしっかりと受け継ぎ、これからも精進を重ねてまいります。
任期終了後は新たなる道を歩まれることと存じますが、ご勇退される議員各位のご健康とご多幸を心より祈り上げます。また引き続き、大所高所よりご指導いただくことをお願い申し上げるとともに、ここに改めて長年のご貢献に心より感謝申し上げます。
結びに、戸田市議会議員各位の任期中のご厚情に対し、市長として、改めて感謝申し上げるとともに、市政発展のため、それぞれのお立場で、より一層ご活躍されますようご祈念申し上げ、閉会に当たりましての挨拶とさせていただきます。