“災害から身を守る”私たちが生きていく上で非常に重要なテーマです。
私は市長公約3大プロジェクトに「防災プロジェクト」を掲げ、政策の推進をはかってきましたが、市ではこの一環として全国に先駆けて防災士資格を取得する中学生に資格取得費用を全額補助(38,500円)する支援制度をスタートしました。
私は、中学生が防災士資格を取得することは2つのメリットがあると考えています。
1つは、中学生自身が「生きる力」を身につけられる事です。
学校教育では教科教育や総合的な学習、防災訓練で防災を学びますが、体系的な学習にはなっているものではありません。
災害時は限られた情報をもとに瞬時に思考・判断し行動に移さねばならず、備えておくべき知識や技能が必要であり、防災士資格では網羅的に学習する機会が得られます。
中学生の段階で防災士資格を取得することは、先々の進路等においても役立つことが見込めます。
そしてもう1つは、不足する地域防災の「担い手」の強化につながる事です。
避難所となる学校では、中学生たちが「助けられる側」ではなく「助ける側」になることも想定されます。
都内に働く方々が多い本市では、昼間の災害発生時に家族や近所の方々をサポートする人材不足が懸念されます。
その際、判断力のついた中学生が地域共助の担い手として災害時要支援者などの支援に主体的に関わってもらうことは、地域防災力の向上につながります。
「防災士」とは、日本防災士機構から認定された民間資格の1つであり、2日間の座学と演習の講義で災害発生のしくみ、行政の対応、防災士の役割について学び、認定試験に合格し、かつ救急救命講習を修了することで取得することができます。(現在、防災士は累計で253,662 名が認証)
例えば、夏休みに親子で防災士資格にチャレンジしても良いかも知れません。
市内、市外の中学校に通う中学生の保護者の方は、この機会にお子様の防災士資格取得について話し合ってはいかがでしょうか。
【市長から中学生の皆さんへ】
みなさんは万が一災害が発生した時に家族や近所の方々のためにどんな事ができますか?
防災士は、防災の知識や技術を学ぶことができる注目の資格です。
戸田市は中学生がこの資格の取得費用を全額支援しています。
中学生の防災士資格へのチャレンジをお待ちしています!